2018年8月の記事一覧

ホームステイを通して感じること

 今回は「キュウイハズバンド」について考察します。ニュージーランド人は自分たちのことを国鳥のキュウイにちなんでキュウイと呼びます。国鳥キュウイの特徴として天敵がいなかったため空を飛べなくなってしまったという話は有名ですが、その繁殖方法が非常に興味深いです。メスが卵を産みますがとても大きな卵を産むため疲れてしまうのか、70日から80日かかるふ化期間卵を温めるのはオスです。またキュウイのオスは生後も子育てを積極的に手伝うらしいです。このことから、ニュージーランドでは家事や子育てに協力的な夫を「キュウイハズバンド」と呼びます。私が見聞きした範囲での話になりますが、ニュージーランドには料理を手伝ったり家事を積極的に行ったり、育児に対して積極的な夫が多いらしいです。特に、ホームパーティーで女性側のゲストが来ている場合、料理から片付けまで夫がメインで行う場面を見ていると感心してしまいます。また朝食を夫が作ることが普通であるらしく、また妻の帰りを待っている夫が食事を作っていることもよくあることらしいです。社会的な面からみると「キュウイハズバンド」が多い背景には、仕事をしている女性が多いかららしいです。平均年収が諸外国(先進国)と比べて低いらしく生活を維持するために共働きの家族が多いという現実もあるらしいです。前にも書いたことがありますが歴史的な観点から見ると、ニュージーランドが世界で初めて女性の参政権を認めたのは1893年であり、アメリカ、イギリスがそれに続いたのが25年後です。日本での婦人参政権行使は戦後の1946年であり、ニュージーランドに遅れること53年です。いち早く世界に先駆けて女性の社会進出をサポートしてきたというのがニュージーランドのお国柄ということです。こういった背景から、女性が社会進出をする上で欠かせないのが夫の協力であり、こういった土壌から「キュウイハズバンド」が生まれたのではないかと感じています。過去に日本人女性を妻に持つキュウイの男性がHappy wife, happy life.と言っていて、その言葉に重みがありました。上州のかかあ天下の風土で育った群馬県民にはこの発言は共感できる部分が多いのではないでしょうか。日本でも「イクメン」という言葉が流行語として世に出てきて男性が育児に協力的になることが一種のトレンドのようになってきていますが、「イクメン」とカタカナで書かれるととても軽く感じられ宙に浮いている印象を受けます。国鳥キュウイのように地に足がついた「キュウイハズバンド」達から学べることがたくさんあるとこの文章を書きながら反省しました。ニュージーランドを理解する上で重要なキーワードなので紹介させて頂きました。以下の写真は国鳥キュウイです。

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